サツマイモを育てる会のみんなが サツマイモの苗(なえ)を植(う)える前(まえ)に 美しい街会のメンバーがいろいろな準備(じゅんび)をしました。
1.栽培品種(さいばいひんしゅ)を決(き)める
今年(ことし)、みなさんで植(う)えたサツマイモは 鳴門金時(なるときんとき)という品種(ひんしゅ)です。 関西(かんさい)ではこの品種(ひんしゅ)が多(おお)く、やや小さいですが、甘(あま)くておいしいそうです。
他(ほか)にも いろいろな種類(しゅるい)のサツマイモが売(う)られています。 ベニアズマは東日本(ひがしにほん)でよく作(つく)られている品種でホクホクとした食感(しょくかん)のイモ、西日本(にしにほん)では粘(ねば)りのある高系14号がよく作られているそうです。 鳴門金時(なるときんとき)は高系14号を改良(かいりょう)した品種です。
2.苗(なえ)を選(え)ぶ
サツマイモの苗は葉のついたツル切(き)ったものです。 を茎(くき)が硬(かた)めで太(ふと)め、葉(は)の色(いろ)がよく厚(あつ)みがあって、節(ふし)の間(あいだ)が適度(てきど)につまったものがよい苗(なえ)です。
3. 畝(うね)をつくる
植(う)えつけの一週間(いっしゅうかん)ぐらい前(まえ)にうねを作(つく)ります。 今年(ことし)は5月12日から準備(じゅんび)しました。 サツマイモ用(よう)のうねは『高(たか)うね』という、高さが40~45cmぐらいのもので、水(みず)はけや風(かぜ)とおしがよくなります。 肥料(ひりょう)はあまりいりません。 肥料が多すぎると、『つるぼけ』と呼(よ)ばれる葉(は)っぱばかり多(おお)くてイモが育(そだ)たない状態(じょうたい)になります。
今年(ことし)も昨年(さくねん)と同じは『垂直(すいちょく)め植(う)え』をしました。 深く(ふかく)土(つち)を掘(ほ)って、苗の節(ふし)が3~4つ入るように置(お)いて、土をかぶせましたね。 垂直植えは比較的(ひかくてき)簡単(かんたん)で大きなイモが期待(きたい)できる植え方だそうです。
水やり
サツマイモはあまり手入れがいりませんが、六甲(ろっこう)アイランドは比較的(ひかくてき)雨(あめ)が少(すく)ないので、天気(てんき)がよい日(ひ)が続(つづ)いたら、水やりが必要(ひつよう)です。 ただし、水のやりすぎはよくないので、他(ほか)の人のイモには水やりはしないようにしましょう。
草取り(くさとり)
草(くさ)はあっという間(ま)に大きくなって畑(はたけ)いっぱいになります。 草取りをしっかりするかどうかで、イモの収量(しゅうりょう)が大きく変(か)わるかも。
中耕とは株(かぶ)の周(まわ)りの土を軽(かる)く耕(たがや)すこと。 土寄せは株の周りに土を盛(も)ることです。 雑草がはえにくくなり、また土が柔(やわ)らかく、空気や水が通りやすくなりイモのとれる量(りょう)が増(ふ)えます。
下の写真(しゃしん)のようなツルからはえてきた根をそのままにしておくと、そこからもイモができ始めますが、栄養(えいよう)が足りなくなり大きいイモができません。 そのため”つる返し”という作業(さぎょう)をしてツルの途中から根がはるのを防(ふせ)いだり、はえた根を抜(ぬ)いてイモができないようにします。
昨年はアブラムシに悩まされました。 今年も、ほかの花にアブラムシがいっぱいいたので、少し心配です。 前もってアブラムシがサツマイモにつかないように何か考えたいと思っています。
1.外敵をつかう。
上に書いたテントウムシ。 アブラムシ退治(たいじ)には一番(いちばん)効果(こうか)がありそうです。
2.牛乳やビールをかける。
アブラムシが窒息(ちっそく)するそうです。
3.粘着(ねんちゃく)テープを使(つか)って取(と)り除(のぞ)く。
4.アルミホイルなどのキラキラ光るものを置く。
アブラムシはキラキラ光るものがキライだそうです。 でも、これはアブラムシが大量発生(たいりょうはっせい)する前(まえ)にしないと効果(こうか)ないかも。
テントウムシの方法(ほうほう)以外(いがい)は いろいろ組み合わせてこまめに退治(たいじ)する必要(ひつよう)がありそうです。
アブラムシを食(た)べてくれるテントウムシには、ナナホシテントウ、ナミテントウなどがいます。 ナミテントウは赤(あか)い色(いろ)のもの、黄色(きいろ)のもの、黒(くろ)いものといろいろな色(いろ)がいて、星(ほし)の数(かず)もないものから、たくさんのものまでいろいろです。 卵(たまご)⇒幼虫(ようちゅう)⇒さなぎ⇒成虫(せいちゅう)と育(そだ)ち、幼虫(ようちゅう)も成虫(せいちゅう)もアブラムシを食(た)べてくれます。